サンタモニカの思い出 その1
ニューヨークとロサンゼルス。
新婚旅行の行き先の候補はいろいろあったけど、ハワイは私は興味あったけど夫が欲しい物は買い物できない。イギリスは夫が欲しい物も憧れもあるけれど、
私がイマイチだったりと(食べ物が好みでないとどうも…)右往左往していた。
そこでニューヨークなら、夫の買い物欲もSEX&THE CITY以来の私の憧れも網羅できると思いつき、友人の強力な勧めも相まって、半ば夫婦の間をとる形で行き先が決まった。
こうして夫婦二人とも初の海外、ニューヨーク&ロサンゼルスの旅が始まった。
観光。というよりは、買い物メインで街歩きが1番したいことで、あとはその土地のおいしい物が食べられればいいと言う感じだった。だから、ミュージカルも自由の女神も二人共それほど興味がなかったので行っていない。
ショッピングとおいしい物を求めてひたすら歩き、移動した旅だった。
チェルシーマーケットは食品や雑貨、服屋やシーフードやレストランなどが大きな倉庫に一緒くたに入っていて観光客や地元の人でとても賑わっていた。
入ってすぐに、お腹が空いていたのでシーフードのお店に入ってロブスターをペロリ。
絶妙な塩加減とレモンがロブスターのプリプリの食感を引き立てる。立食もなんのその、行った人には是非食べて欲しい一品。その後で色んな産地の牡蠣もバラ売りしていて、小粒で手頃な値段の物を5つ程カウンターで頼んで食べた。
その後はほぼお土産選びに没頭。買い物と言っても、お土産を買いに来たと言っても過言ではないくらいお土産探しに没頭した。お土産には、ファットウィッチベーカリーのブラウニー、料理好きの従姉にスパイスなどを購入。
オリーブオイル専門店なるものもあり、フルーツやチョコレート風味のオリーブオイルなど変わった物がたくさんで、試飲もフリー。買おうかどうしようか迷ったが、帰りの飛行機のことなど考え諦めることに。
最後に立ち寄ったアンソロポロジーという服と雑貨のお店がとにかく可愛くてセンスが良く一発で気に入った。チェルシーマーケットでは何も買わなかったけど、この後の旅で私が1番買い物したお店になった。
マーケットを出て、店の前で買った物を整理していると白人のおばちゃんが、私が持っているチェルシーマーケットオリジナルのトートバッグを指差し、「これ(店の)中に売ってるの?」と言う様なことを聞いてきた。「そうだよ」と教えてあげた。
初めての街ゆく人との会話。何気ない会話だけど、なんだかごく自然にこの土地に歓迎された様な気分だった。
ここまでとても順調な旅の様だが、ミッドタウンからチェルシーに行くまでの地下鉄の乗り場を探すのに本来15分くらいで行けるところを1時間ほどかかった。駅員につたない英語で思い切って聞いてみるも、「(乗り場は)あっちだよ」と指差されただけでよくわからず、いっそのことタクシーで行こう、いやいやせっかく地下鉄のカード買ったし…と揉めつつウロウロ。喧嘩まではいかないがネガティヴな空気を出さない様焦る気持ちを整えながら、根気よく考え歩き、なんとか自力で乗り場を見つけ、辿り着いた次第である。
これも、ツアーよりもフリースタイルを優先した旅の醍醐味だな。